NJKF京都野口ジム ご関係者の皆様へ
突然のお便り、失礼いたします。
大阪府高槻市でTURN UP キックボクシングジムを経営しております、会長と申します。キックボクシング2冠王者の経歴を持ち、現在は指導者として日々ミットを持ち続けている者です。
京都市山科区の地で、子供たちから女性、一般の方まで幅広くキックボクシング・ムエタイを指導されているとうかがっています。同じ格闘技の灯台として、長年遠くから敬意を抱いてきました。
「山科」という場所について
野口ジムのある山科。京都の東の玄関口ともいえるあの土地に、格闘技ジムが根を張っているという事実に、僕はなんとも言えない頼もしさを覚えます。
古都・京都というと、どうしても「雅」とか「はんなり」というイメージがある。でも山科は少し違う。東海道の要所として、昔から旅人が行き交い、エネルギーが集まる場所だ。そういう土地に格闘技ジムがあるのは、実はものすごく自然なことじゃないかと思っています。
喧騒と静寂が交わる土地。そこで鍛える——なんかいい話じゃないですか。
同じ「NJKF」の旗の下で
僕たちはともにNJKF(日本キックボクシング連盟)の系譜に連なる者です。
NJKFというのは、日本のキックボクシング界の中でも独自のスタイルと誇りを持つ団体だ。派手さよりも実直さ。ビジネスよりも格闘技の本質。そういうものを大切にしてきた系譜だと、僕は理解しています。
高槻と山科。直線距離にすれば、たいして遠くはない。でも普段の生活の中では、なかなか交わらない距離でもある。それでも同じ旗の下で格闘技を教えているという事実は、目に見えない細い糸で僕たちをつないでいると思っています。
子供たちへの指導、という大仕事
野口ジムでは子供クラスも開いているとうかがいました。
僕も子供たちへの指導は、大人への指導とはまったく別の難しさがあると感じています。技術を教えるだけじゃなく、礼儀を教え、挫折を教え、立ち上がり方を教える。それは格闘技という形を借りた「生き方の授業」です。
週2回、道場に来る子供たちがいる。その子たちにとっての「野口ジム」は、単なるスポーツ教室じゃなくて、人生の一部になっていくはずだ。
その責任と喜びを、同じように背負っている者として——本当にご苦労様です、という言葉を送りたい。
女性クラスを作るということ
木曜日に女性専用クラスを設けているとのこと。これ、大事なことです。
僕のジムにも女性会員さんが多い。最初は「キックボクシング、難しそう」「怖い人ばかりかな」と思って入ってくる方がほとんどです。でも続けると、体が変わり、自信が生まれ、どんどん楽しそうになる。
格闘技は「強い男のもの」じゃない。体を動かし、自分を守る術を学び、仲間を作る——それは性別に関係なく、誰にでも開かれているべきものだ。
女性クラスを丁寧に育てているジムは、格闘技の本質を理解しているジムだと思っています。
いつか、顔を合わせる日に
格闘技ジムを経営していると、同業者との交流は意外と少ない。お互い自分のジムのことで精一杯だし、「競合」という意識が働くこともある。
でも僕は、格闘技の裾野を広げるという意味では、ジムどうしは競合じゃなくて同志だと思っています。一つのジムが輝けば、格闘技全体への関心が高まる。誰かが良い指導者を育てれば、その波はどこかに広がっていく。
京都野口ジムが山科で格闘技の灯をともし続けることは、高槻のTURN UPにとっても、間接的に嬉しいことです。
いつか試合会場や交流の場で顔を合わせることがあれば、ぜひ声をかけてください。高槻の会長が「よっ」と言いに行きます。
お互い、自分の土地で格闘技を育て続けましょう。