文・TURN UP 若者会員一同
(会長には内緒で書きました)
会長、読んでいますか。
このブログ、いつも会長が自分で書いていますよね。ムエタイのこと、タイ料理のこと、日本酒のこと、相撲のこと、江戸の旅のこと——好き勝手に書いて、楽しそうにしていますよね。
今回は、僕たちが書きます。
TURN UPに通う若い会員の何人かで、「会長のこと、たまには僕たちが語ろう」と話し合いました。感謝状というほど大げさなものではない。ただ、いつも受け取るばかりでなく、たまには僕たちの言葉を届けたくて。
会長、これが僕たちから見た会長のことです。
怖かった、最初は
正直に言います。最初は怖かったです。
体験レッスンで初めて会ったとき、会長は構えを見ただけで「肩に力入りすぎ」「重心が高い」「目線が死んでる」と三連発で言ってきた。こっちはまだ名前も名乗っていない段階なのに。
● 20代男性・入会2年目
体験の日、帰り道に「続けられるかな」と不安になりました。でも翌週また来ていた。なぜかというと、「あの人に認められたい」という気持ちが芽生えていたからだと思います。怖い人なんですけど、なぜかもう一回来たくなる。
これが会長の「引力」だと、今はわかります。厳しいだけでなく、その厳しさに根拠がある。「肩に力入りすぎ」と言われたとき、確かに入りすぎていた。「重心が高い」と言われたとき、確かに高かった。言葉が刺さるのは、全部正しいからだ。
笑いのタイミングが独特すぎる
会長、笑いのセンスが独特すぎませんか。
練習中に突然、誰も聞いていないのに昔の試合話を始める。「昔さ、タイで試合したとき、計量で0.2キロオーバーして焦ったんだよ。サウナ入って絞ったんだけど、試合前に倒れそうになってさ」——誰も聞いてないのに教えてくれる。
● 20代女性・入会1年目
ミット打ちの途中で突然「あ、そういえばさ」って話し始めるんですよ。こっちはヘトヘトなのに、会長は全然息切れしないで喋り続けてる。しかも話が面白いから、疲れているのに笑ってしまって余計しんどくなる。
でも気づいたことがあって、あの「突然の話」が始まるタイミングって、みんながちょっとしんどそうにしているときなんですよね。意識的なのか無意識なのかわからないけど、絶妙なタイミングで気が緩む話を差し込んでくる。
計算なのか天然なのか——たぶん、会長本人もわかっていないと思います。
「できないのは当たり前」と言ってくれる人
僕たちが会長に感謝していることのひとつは、「できないことを責めない」ことです。
ローキックがうまく蹴れない。パンチのフォームが崩れる。スパーで何もできずに終わる。そういうとき、会長は怒らない。
「できないのは当たり前や。僕も最初はできへんかった。問題は、できないまま帰るかどうかや。」
● 10代男性・入会半年
スパーで全然動けなくて、悔しくて、ちょっと泣きそうになったことがあります。そのとき会長が「お前、今日一番顔つきよかったぞ」って言ってきた。意味がよくわからなかったけど、なぜかそれで立ち直れました。
会長はたぶん、「うまくなること」より「続けること」に価値を置いている人なんだと思います。うまい人よりも、毎週ジムに来る人のほうを、会長は覚えている。名前を呼ぶ。話しかける。それが伝わってくるから、僕たちは来続けてしまう。
弱点:ご飯の話が止まらない
会長の唯一の弱点(?)は、食の話になると止まらないことです。
練習後に「今日のご飯どうするんですか」と聞こうものなら、最低でも5分は帰れません。ガパオの話、ラーメンの話、高槻の居酒屋の話、タイで食ったムーピンの話——食の記憶がどこまでも続いていく。
● 30代男性・入会3年目
あるとき「会長、おすすめの店ありますか」って聞いたら、その後30分帰れませんでした。最終的に会長おすすめのラーメン屋に連れて行ってもらって、それはそれで最高でした。
でも、食の話をしている会長が、一番楽しそうで、一番生き生きしているんですよね。格闘技の話をしているときより、飯の話をしているときのほうが目が輝いている気がする。会長、それでいいんですか、と思いながら、こっちも楽しくなってしまう。
試合前の言葉が、ずっと残る
TURN UPから試合に出た選手が、みんな口を揃えて言うことがあります。
「会長から試合前に言われた言葉が、ずっと頭に残っている」と。
● 20代男性・アマチュア試合経験あり
初試合の前日、緊張で眠れなくて、会長にLINEしたら夜中に返信が来ました。「緊張するのは、それだけ本気だからや。緊張しないやつより、緊張するやつのほうが僕は信用できる。あとは体が覚えていることを信じろ。」
その言葉で眠れました。試合は負けたけど、その言葉は今でも思い出します。
言葉を大切にする人だと思います。格闘家だから、ということではなくて、人として。自分が若い頃に誰かから言われた言葉を、今度は僕たちに渡してくれている——そんな感じがする。
僕たちにとっての会長
まとめると、こういう人です。
- 最初は怖いけど、ちゃんと見てくれている人
- 笑いのタイミングが独特で、疲れているのに笑わせてくる人
- できないことを責めず、続けることを褒めてくれる人
- 飯の話になると止まらない人
- 試合前の言葉が、ずっと残る人
キックボクシング2冠王者で、タイで本物のムエタイを修行して、TURN UPを立ち上げた——そういう「すごい経歴」じゃなくて、僕たちにとっての会長は、毎週ジムで待っていてくれる人です。
僕たちが来るたびに、そこにいる。それだけで、僕たちは強くなれる気がする。
会長、これからもよろしくお願いします。
——TURN UP 若者会員一同
※ この記事は、会長に内緒で書きました。
会長が読んでいたら、怒らないでください。