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なぜ今、キックボクシングが必要とされているのか

ジムを開いて何年も経つが、ここ数年で「入会の理由」が変わってきた気がする。

昔は「痩せたい」「強くなりたい」「格闘技に憧れていた」という動機が大半だった。今もそれはある。でも最近、もっと切実な理由で来る人が増えた。

「とにかく何かを殴りたかった」「職場のストレスで爆発しそうだった」「家にいると息が詰まる」「誰かと繋がりたかった」

これが2020年代の現実だ。

僕はそれを聞くたびに、「ああ、この時代はそういう時代なんだな」と思う。そして同時に、「キックボクシングが今この時代に必要とされているのは、偶然じゃない」とも思う。

今日はそれを、ちゃんと言葉にしておきたい。

現代人が失った3つのもの

1. 「体を動かす必然性」を失った

人類の歴史のほとんどは、「動かなければ生きていけない」という時代だった。狩りをする、農作物を育てる、物を運ぶ——体を動かすことが生存と直結していた。

今は違う。椅子に座ってスマホを触るだけで、食事も買い物も仕事も娯楽も完結する。これは素晴らしいことだが、同時に「体を動かさなくていい社会」を作り出してしまった。

人間の体は、動くように設計されている。動かなければ、当然狂ってくる。体だけでなく、心も。

厚生労働省のデータによれば、日本人の運動不足は慢性化しており、成人の約6割が「運動習慣なし」という状態だ。運動不足は肥満や生活習慣病だけでなく、うつ病や不安障害のリスクとも深く関連している。体を動かさないことは、思っている以上に人間を壊す。

2. 「ちゃんと疲れる機会」を失った

現代人は疲れている。でも、その疲れは「頭と神経だけが疲れた状態」で、体は動いていない。

これが厄介だ。脳は「疲れた」と言っているのに、体は「まだ動けるよ」と言っている。このアンバランスが、夜眠れない、気が休まらない、なんとなく不快感が続く——という状態を生む。

キックボクシングの練習を1時間やると、文字通り「全部使い果たした」感覚になる。拳が痛い、足が重い、呼吸が荒い。これが「ちゃんと疲れた」という状態だ。この状態になると、人間は驚くほどよく眠れるし、頭が静かになる。

「練習の後の夜は、悩みがなくなる」と言う会員が多い。これは根性論ではなく、生理学的な話だ。

3. 「リアルな繋がり」を失った

SNSで何百人と「繋がって」いるのに、孤独を感じる——これが現代の矛盾だ。

画面の向こうの繋がりは、どこか軽い。「いいね」をもらっても、肩が軽くなる感覚はない。でも、ジムで一緒に汗をかいた仲間のことは、名前を知らなくても「仲間」という感覚が生まれる。

体を使って同じ空間にいること。声を出して笑い合うこと。ミット打ちで息が合う瞬間。スパーで目が合う緊張感。これは画面の向こうでは絶対に作れない体験だ。

キックボクシングが「今」に刺さる理由

全身を使う、効率のいい運動であること

時間のない現代人にとって、「短い時間で効果の高い運動」は大きな価値を持つ。

キックボクシングは1時間の練習で、有酸素運動・無酸素運動・体幹トレーニング・柔軟性向上を同時にこなせる。ジョギングだけ、筋トレだけ、ストレッチだけ——というより、はるかに密度が高い。消費カロリーも高く、全身の筋肉を使うため、代謝改善の効果も大きい。

「週1〜2回でも変わる」というのは本当で、正直に言えばやり方次第だが、週1回のキックボクシングは週5回のウォーキングより体に対する刺激が大きい。

「ストレス発散」に最も直接的な運動であること

ヨガも水泳もランニングも、それぞれ素晴らしい。でも「何かを思い切り叩く」という行為の爽快感は、他の運動では代替できない。

サンドバッグに全力でパンチとキックを打ち込む。ミットを持ってもらって、一発一発に集中して蹴り込む。この「打つ」という行為には、原始的なストレス解放のメカニズムが働いている。

怒り、焦り、悔しさ、悲しさ——感情には体の外に出口が必要だ。言葉にできない感情を、拳と足に乗せてサンドバッグにぶつけることで、人間はすっきりする。これは乱暴な発散ではなく、正当なエネルギーの変換だと僕は思っている。

「自分の体と正直に向き合う」場所であること

格闘技の練習では、嘘がつけない。

体力がなければ動けなくなる。技術がなければパンチは当たらない。集中が切れれば動きが止まる。自分の今の状態が、そのまま目に見えてしまう。これは怖いことではなく、「本当の自分と向き合える」ということだ。

会社では「できます」と言い続けて、家では感情を押し殺して、SNSでは楽しそうに振る舞う——そういう生き方をしている人が、ジムに来ると「あ、僕ちゃんとここにいる」という感覚を持てる、と話す会員がいた。それが刺さった。

ジムは正直な場所だ。それが今の時代に、じわじわと必要とされている理由だと思う。

「強さ」の定義が変わっている

僕がキックボクサーだった現役時代、「強さ」とは相手を倒す力だと思っていた。

今はそう思っていない。

強さとは、「続けられること」だ。仕事が辛くても、人間関係が難しくても、体が思うように動かなくても——それでも翌週またジムに来られること。それが今の時代の「強さ」だと、ジムをやりながら学んだ。

キックボクシングは、そういう「続ける強さ」を作る練習にもなる。練習を続けることで、生活の他の部分でも「もうちょっとだけ」という粘りが生まれてくる。これは多くの会員が口を揃えて言うことだ。

では、なぜキックボクシングでなければいけないのか

他のスポーツでもいいじゃないか、という問いに正直に答える。

他のスポーツでもいい。ランニングでも、水泳でも、テニスでも、それを続けられるなら全部正解だ。僕はキックボクシング以外を否定しない。

ただ、キックボクシングには他にない要素がいくつかある。

そして最後に、正直なことを言う。

キックボクシングは、かっこいい

それでいい。かっこいいと思えるから続けられる。続けられるから強くなる。強くなるから、人生が少し変わる。その入口が「かっこいい」であっても、全く問題ない。

僕がTURN UPを作った理由

正直に言えば、最初はそこまで大きなことを考えていなかった。

現役を引退して、自分の好きなことで飯を食おうと思った。キックボクシングしかできなかったから、教えることにした。それだけだ。

でも今は、少し違う気持ちがある。

僕のジムに来る人が、来る前より顔つきがよくなって帰っていく。それを見るたびに、「ああ、このジムはこの街に必要だな」と思う。高槻という街で、週に何回か、本気で体を動かして、同じ場所で汗をかく仲間と出会える場所。それがTURN UPだ。

なぜ今キックボクシングが必要とされているのか——その答えは、会員ひとりひとりの顔の中にある。

体験レッスンは1,000円だ。まず一回、来てみてほしい。答えは、体で感じるのが一番早い。

TURN UP KICKBOXING & FITNESS

📍 大阪府高槻市高槻町14-1 第6誠ビル 3F 🚉 JR高槻駅・阪急高槻市駅より徒歩5分 📞 072-647-6548

Trial Lesson

体験レッスン 1,000円

土曜日のご予約がおすすめです。ご見学はいつでも無料。

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