生活・コラム

AIと私(会長のつぶやき)

TURN UP KICKBOXING & FITNESS

この記事の要点

AIが当たり前になった時代に、キックボクシングジムの会長は何を思うのか。AIに任せられること、絶対に任せられないこと。便利さの裏で失われかけているもの。高槻のジムで日々人と向き合う中で感じた、正直な気持ちを綴ったつぶやきです。

今日はいつもと少し違う、会長の独り言のような回です。
トレーニングの話でも、試合の話でもありません。

テーマは「AI」

正直に言うと、少し前まで私は、この言葉があまり好きではありませんでした。
なんだか自分とは関係のない、遠い世界の話に聞こえていたんです。
でも最近、考えが変わってきました。今日はそのあたりを、飾らずに書いてみます。

気づいたら、そこにあった

ジムの仕事というのは、汗と声が飛び交う現場仕事です。
ミットを持ち、身体を動かし、人と向き合う。
そこにパソコンやAIが入り込む余地なんて、ないと思っていました。

ところが、です。
ホームページを整える。ブログを書く。SNSに載せる写真を選ぶ。
問い合わせに返信する。会員管理の表をつくる。チラシの文章を考える。

ジムを続けるということは、実は「現場以外の仕事」が山ほどあるということでした。
練習が終わって、みんなが帰ったあとの誰もいないジムで、
ひとりパソコンに向かっている——そんな夜が、正直たくさんあります。

そこにAIが入ってきた。
文章の下書きをしてくれる。分からないことを聞けば答えてくれる。
最初は半信半疑でしたが、使ってみて素直に思いました。
「これは、時間を返してくれる道具だ」と。

浮いた時間を、どこに使うか

ただ、ここが一番大事なところだと思っています。

AIで時間が浮いた。じゃあ、その時間で何をするのか。
ここを間違えると、便利になった意味がまるでなくなってしまう。

私の答えは、はっきりしています。
浮いた時間は、全部「人」に使う。

会員さんのフォームをもう一分だけ長く見る。
最近元気がなさそうな人に、練習後にひと声かける。
新しく来た方の名前を、次に来たときに必ず呼べるようにしておく。

結局、ジムというのは人と人が向き合う場所です。
事務作業を効率化するのは、その時間を増やすためであって、
効率化それ自体がゴールになったら本末転倒だと思うんです。

AIに絶対にできないこと

ここからが、今日一番書きたかったことです。

AIは驚くほど何でも知っています。
正しいパンチの打ち方も、効率的な減量方法も、聞けば整った答えを返してくれる。
正直、私より詳しいことも山ほどあるでしょう。

でも、AIには絶対にできないことがあります。

殴られる痛みを、代わりに引き受けることはできない。
限界まで追い込んだあとの、あの吐きそうな苦しさは味わえない。
そして——自分の代わりに、汗をかいてはくれない。

情報はいくらでも手に入る時代です。
「痩せる方法」を検索すれば、一秒で完璧な答えが出てくる。
それでも世の中から痩せたい人がいなくならないのは、なぜでしょうか。

答えは簡単で、知っていることと、やることは、まったく別物だからです。
この差だけは、どんなに技術が進んでも埋まりません。
情報が無料になればなるほど、「実際に身体を動かした人」の価値は上がっていく
私はそう本気で思っています。

頭ばかり使う時代だからこそ

もうひとつ、最近強く感じることがあります。

AIが仕事を助けてくれるようになって、私たちは以前より「頭ばかり使う生活」になりました。
一日中パソコンの前に座り、画面を見て、考えて、また画面を見る。
身体はほとんど動いていないのに、なぜかどっと疲れている。

この疲れ、身に覚えのある方は多いんじゃないでしょうか。

実はこれ、身体を動かすことでしか抜けない疲れなんです。
頭の疲れは、寝ても取れないことがあります。
でも、思いきり身体を動かして、汗をかいて、シャワーを浴びた後——
あのスッキリした感覚は、他の何にも代えられません。

ミットを思いきり蹴る。サンドバッグを叩く。
その一瞬だけは、仕事のことも、悩みも、スマホの通知も、全部消えます。
何も考えていない時間というのが、今の時代どれだけ貴重か。

AIが進化すればするほど、この「身体を使う時間」の価値は上がっていく。
ジムをやっている人間として、そこには確かな手応えを感じています。

若い世代を見ていて思うこと

ジムには、中学生や高校生も通ってくれています。
彼らを見ていると、私たちの世代とは明らかに違うなと感じることがあります。

分からないことがあれば、その場で調べる。
技術の動画を見て、フォームを研究してくる。
情報へのアクセスの速さは、正直うらやましいくらいです。

ただ同時に、「答えがすぐ出ることに慣れすぎている」とも感じます。
検索すれば数秒で答えが出る世界にいると、
答えが出るまで何ヶ月もかかることに、耐えられなくなるんです。

ところが身体づくりというのは、まさにその真逆の世界です。
正しいフォームを覚えるのに三ヶ月。身体が変わるのに半年。
試合で使えるようになるまで、何年もかかる。
途中経過は地味で、目に見える変化なんてほとんどありません。

だからこそ、ジムに通い続けた子は強くなります。
技術の話ではなく、「すぐに結果が出なくても続けられる」という力が育つからです。
これは勉強でも仕事でも、間違いなく効いてきます。
AIがどれだけ賢くなっても、この力だけは自分で育てるしかありません。

便利さと引き換えに、なくしたくないもの

少し欲張りな話をさせてください。

便利になるのは大歓迎です。私も助かっています。
でも、便利さと引き換えに手放したくないものが、いくつかあります。

ひとつは、不便な時間の中でしか生まれない会話
ジムでミットを持ちながら交わす、他愛のない雑談。
練習後にみんなで立ち話をして、なんとなく笑って帰る時間。
効率で考えたら完全に無駄です。でもあれがあるから、人はまた来てくれる。

もうひとつは、下手な自分をさらけ出す経験です。
ジムに初めて来た人は、まず間違いなく上手くできません。
パンチも空振りするし、息も上がる。カッコ悪いです。
でも、そのカッコ悪さを人前に出せる場所って、大人になるとほとんどなくなります。

完璧な答えをすぐくれる時代だからこそ、
思いきり下手でいられる場所には、大きな意味があると思うんです。
うちのジムが、誰かにとってそういう場所であればいい。心からそう願っています。

道具は、道具として使えばいい

結局のところ、AIは道具です。

ミットもサンドバッグも道具です。素晴らしい道具ですが、
置いてあるだけでは誰も強くなりません。使う人間がいて初めて意味を持つ。
AIもまったく同じだと思うんです。

怖がる必要も、崇める必要もない。
使えるところは使わせてもらって、空いた分だけ、人間らしいことをやる。
私にとってそれは、ジムに来てくれる人と、ちゃんと向き合う時間です。

技術がどれだけ進んでも、変わらないものがあります。
自分の身体で経験したことだけが、本当に自分のものになる。
これは、私が長年この世界でやってきて確信している数少ないことのひとつです。

だから、身体を動かしにきてください

長々とつぶやいてしまいましたが、言いたいことはシンプルです。

情報がどれだけ溢れても、頭でどれだけ理解しても、
実際にやってみないと、何も始まりません。

「運動したほうがいいのは分かってるんだけど」
そう言い続けて何年経ったでしょうか。
分かっているなら、あとは動くだけです。そしてその一歩は、思っているより軽い。

TURN UP KICKBOXING & FITNESSは、JR高槻駅・阪急高槻市駅から徒歩約5分。
平日は22時まで開いているので、仕事帰りにそのまま寄れます。
体験は1回1,000円、グローブは無料でお貸しします。
運動経験ゼロ、格闘技のかの字も知らない——大歓迎です。

AIには絶対にできない「汗をかく」という体験を、ぜひ一度どうぞ。
高槻でお待ちしています!

TURN UP KICKBOXING & FITNESS

📍 大阪府高槻市高槻町14-1 第6誠ビル 3F 🚉 JR高槻駅・阪急高槻市駅より徒歩5分 📞 072-647-6548

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