この記事の要点
ONE Championshipが日本で立ち上げた新シリーズ「ONE SAMURAI」。毎月1回・5年60大会、出場者の約75%が日本人という本気の取り組みです。9月12日の横浜大会の結果とあわせて、日本の格闘技に何が起きているかを語ります。
昨日、2026年9月12日(土)。
神奈川・横浜BUNTAIで『ONE SAMURAI 3』が開催されました。
格闘技ファンの方ならご存じでしょうが、まだ知らない方も多いと思います。
この「ONE SAMURAI」という取り組みは、
日本の格闘技界にとって、かなり大きな出来事です。
今日は、ジムの会長として——そして一人の格闘技好きとして、
この話をどうしても書いておきたいと思います。
ONE SAMURAIとは何か
ONE SAMURAIは、アジア最大の格闘技団体
ONE Championshipが日本で立ち上げた新シリーズです。
2026年4月29日、東京・有明アリーナでの旗揚げ戦からスタートしました。
驚くべきはその規模感です。
・毎月1回、年間12大会を開催
・5年間で計60大会という長期計画
・8大会は5,000人規模、4大会は10,000人規模の会場
・MMA、ムエタイ、キックボクシング、サブミッショングラップリングを網羅
・出場選手の約75%が日本人ファイター
・パフォーマンスボーナスは最高1,500万円
この数字を見て、正直「本気だな」と思いました。
単発のビッグイベントではなく、5年60大会という土台をつくりにきている。
そして出場枠の4分の3が日本人選手。これは、やろうとしていることが明確です。
日本の選手が、世界基準の舞台に毎月立てる環境をつくる。
言葉にすれば簡単ですが、これがどれだけすごいことか。
少し説明させてください。
「舞台がある」ことの重み
格闘技をやっている人間にとって、一番つらいのは「試合がないこと」です。
どれだけ厳しい練習を積んでも、出る舞台がなければ意味を持ちません。
年に1回か2回、いつ来るかわからないチャンスを待ちながら、
減量して、追い込んで、待ち続ける。
精神的にすり減って、志半ばで辞めていく選手を、私は何人も見てきました。
それが「毎月ある」としたら、どうでしょうか。
目標の立て方が変わります。
「次はいつになるかわからない」ではなく、
「次の大会で結果を出す」と具体的に計画できる。
負けても、次がある。だから思い切って攻められる。
さらに、パフォーマンスボーナス最高1,500万円という設定も見逃せません。
日本の格闘技は長く「食えない世界」と言われてきました。
強ければ、きちんと報われる——
この当たり前が整うことは、次の世代にとって計り知れない意味があります。
昨日の『ONE SAMURAI 3』で起きたこと
では、昨日の横浜では何が起きたのか。
ONE公式の発表によると、ONE Championshipにとって初の横浜開催、
全10試合が行われました。
メインイベントはONEアトム級キックボクシング。
日本のムエタイシーンを牽引してきた吉成名高選手が、
ハー・リン・オム選手と対戦し、判定3-0で勝利しました。
これは吉成選手にとってONEのキックボクシングルールでの初戦。
新しいルール、新しい舞台での完勝です。
長年ムエタイの世界で戦ってきた選手が、
ルールの違う場所に飛び込んで、そこでも結果を出す。
本物の技術には、ルールの壁を越える力があるということだと思います。
もう一つ。ONEフライ級MMAでは、
若松佑弥選手がウィリー・ファン・ローエン選手を相手に、
2ラウンド4分34秒、左フックからのTKO勝ちを収めました。
こちらは再起戦。一度つまずいた選手が、しっかり勝って戻ってきた試合です。
勝ち続ける物語より、立ち上がる物語のほうが人の心を打つ。
私はいつもそう思っています。
関西からも、世界はつながっている
以前このブログでも書きましたが、
私が選手時代に身を置いた大阪誠至会からも、
北野克樹選手がONEの舞台で戦っています。
戦績は
ONE公式のプロフィールページ
で確認できます。
かつては「世界を目指すなら東京へ」という空気が当たり前にありました。
でも今は違います。
関西のジムで育った選手が、そのまま世界の舞台に上がっていく。
ONE SAMURAIという毎月の舞台は、その道をさらに広くしてくれます。
これは、いま練習している若い選手にとって本当に大きい。
「あの人にできたなら、自分にも道はある」——
そう思えるかどうかで、日々の練習の質はまるっきり変わります。
目標は、近くにあるほど本物になるのです。
もちろん、全員が選手になる必要はない
ここまで熱く書いてきましたが、最後に大事なことを。
ジムに通う方全員が、試合を目指す必要はまったくありません。
うちの会員さんの大半は、ダイエットや運動不足解消、ストレス発散が目的の社会人です。
それでいいですし、そのほうが自然です。
ただ、本気で戦っている人の姿を知っておくと、練習が少し変わります。
同じミット打ちでも、「ああ、この技術はあの舞台につながっているんだ」と思えると、
一発の重みが変わる。集中の質が変わる。
だから私は、会員さんにもぜひ試合を観てほしいと思っています。
ONE SAMURAIはU-NEXTで配信されていますし、
ONE公式サイトの大会情報
で今後の日程も確認できます。
次回『ONE SAMURAI 4』は10月17日、東京・有明アリーナで開催予定です。
TURN UP KICKBOXING & FITNESSは、JR高槻駅・阪急高槻市駅から徒歩約5分。
見学はいつでも無料、体験レッスンは1回1,000円(お1人様1回限り・45分間、グローブ無料貸出)。
体験実施時間は平日15時〜20時、土曜・祝日13時〜17時半で、先約優先です。
世界の舞台で戦う選手たちと、同じ競技を、この高槻で。
ぜひ一度、その面白さに触れてみてください。お待ちしています!
