この記事の要点
10月18日『NJKF 2026 west 4th』は、主催の大阪誠至会が出場6人で5勝1分けの負けなし。メインのISKA日本バンタム級王者決定戦はJyoseiが2度のダウンを奪って判定勝ち、NJKFフェザー級王座決定戦は森田陸斗が流血を越えて新王者に。全試合の結果と見どころを会長が振り返ります。
10月18日(日)、堺市産業振興センター イベントホール。
大阪誠至会が主催した『NJKF 2026 west 4th』から、もうすぐ2週間が経ちます。
結果から言います。
誠至会勢は6人が出場して、5勝1分け。負けなし。
そして、メインのISKA日本王者決定戦とセミのNJKFフェザー級王座決定戦、
2つのタイトルマッチをどちらも誠至会の選手が制しました。
試合前のブログで「誠至会、全員勝利」と書きました。
引き分けが1つあったので完全達成とはいきませんでしたが、
正直、これ以上ない結果です。
今日は会長として、あの日の試合を振り返らせてください。
全試合の結果
| 試合 | 勝者 | 敗者 | 結果 |
|---|---|---|---|
| メイン ISKA日本バンタム級王者決定戦 | Jyosei(誠至会) | 繁那(R.S-GYM) | 判定3-0 |
| セミⅡ NJKFスーパーフェザー級タイトルマッチ | 豪(大和ジム) | 坂本直樹(道場373) | 判定3-0 |
| セミⅠ NJKFフェザー級王座決定戦 | 森田陸斗(誠至会) | 庄司理玖斗(拳之会) | 判定3-0 |
| 第5試合 | 越野廉成(誠至会) | 井原駿平(ワイルドシーサーコザ) | 判定3-0 |
| 第4試合 | 武田峻登(OISHI GYM) | 光井泰地(理心塾) | 判定3-0 |
| 第3試合 | マグナムカンタ(直心会) | 煌(KANALOA-GYN) | 判定2-0 |
| 第2試合 | 藤内理人(誠至会) vs 野村亮之(TOP GUN GYM) | 引き分け | |
| 第1試合 | 西川佳汰(誠至会) | 村田吟(大原道場) | 判定3-0 |
| オープニング | 大坪晴太郎(誠至会) | 岡田来駕(TOP GUN GYM) | 判定3-0 |
※ 結果はNJKF公式の発表、試合内容は週刊ファイトの報道をもとにしています。
メイン:Jyosei、2本目のベルトへ
ISKAムエタイ日本バンタム級の初代王座を懸けた一戦。
元NJKF王者同士の対戦は、首相撲とヒザ、パンチが入り乱れる激しい5ラウンドになりました。
序盤は、組みの時間が長く、互いに譲らない展開。
サウスポーの繁那選手は長い距離からの攻撃とヒザで、簡単には主導権を渡しません。
流れが動いたのは3ラウンドでした。
繁那選手の左に合わせたJyosei選手の右のカウンター、そこからの連打で最初のダウン。
さらに4ラウンドにも、打ち合いの中で連打をまとめて2度目のダウンを奪います。
それでも繁那選手は立ち上がり、最後まで打ち返してきた。
ダウンを奪われた側とは思えない反撃に、会場がどよめいたそうです。
勝ったJyosei選手はもちろん、最後まで心が折れなかった繁那選手にも、心から拍手を送りたい。
判定は3-0。Jyosei選手が2本目のベルトを手にしました。
試合後のマイクでは、ファイターとして最終章に入ったこと、
さらに高いレベルで戦っていく決意を語ったそうです。
ISKAのベルトを巻いた一人として、心から「おめでとう」と伝えたいです。
セミⅠ:森田陸斗、流血を越えて王者に
尼崎のあばれん坊、いや、尼崎の風雲児 森田陸斗。
NJKFフェザー級王座決定戦、相手はS-1 JAPAN王者の庄司理玖斗選手です。
実はこの試合、私・宮島も自らセコンドにつきました。
リングの外から声を届け、インターバルの1分間で陸斗と向き合う。
選手と同じ緊張を、すぐそばで背負わせてもらいました。
試合は、いきなり試練から始まりました。
1ラウンド、庄司選手のヒジで額を切られて出血。
2ラウンドの開始直後には、傷の確認のために試合が止まる場面もありました。
2月の試合では、ヒジで鼻を切られてドクターストップ負けを喫しています。
同じような状況で、正直、コーナーで見ている私の心臓が止まりそうでした。
でも、陸斗は慌てなかった。
インターバルでコーナーに戻ってきた陸斗の目は、まったく落ち着いていました。
キレのある左ジャブで何度も庄司選手のアゴを跳ね上げ、そこから右ストレートにつなぐ。
首相撲でも頭を下げさせてヒザを入れる。
ラウンドを重ねるごとにパンチが冴え、4ラウンドには庄司選手をコーナーに追い込んで連打。
この試合でいちばん一方的なラウンドだったと報じられています。
最終ラウンドは庄司選手も意地の反撃を見せ、最後まで打ち合いが続きました。
判定は3-0(49-48、49-48、49-47)。どのジャッジも1〜2ポイント差という接戦を、陸斗が制しました。
2月の悔しさを、8か月かけてベルトに変えた。
判定が読み上げられ、陸斗の手が上がった瞬間を、セコンドとしてすぐ隣で見届けられたことは、私にとっても一生忘れられない光景です。
負けた試合が人を強くする——私がいつも言っていることを、陸斗がリングの上で証明してくれました。
そして、最後まで諦めず、試合後に潔く陸斗を称えた庄司選手。王座決定戦にふさわしい好勝負でした。
セミⅡ:豪、1年越しの雪辱
誠至会の選手ではありませんが、この試合にも触れずにはいられません。
NJKFスーパーフェザー級タイトルマッチ。
挑戦者の豪選手は、1年前に同じ会場で王者・坂本直樹選手に敗れた相手との再戦でした。
前半は、前に出る坂本選手に豪選手が打ち返す互角の展開。
流れを変えたのは首相撲でした。
4ラウンドから豪選手が組みの主導権を握り、5ラウンドには首相撲から離れる一瞬にショートの右を打ち込んでダウン。
判定3-0で、豪選手が新王者になりました。
組みで押し込まれていた選手が、試合の途中で組みの攻防をひっくり返す。
首相撲は地味に見えて、実は試合を決める技術だということがよく分かる一戦でした。
若い力も、しっかり結果を出した
前半戦では、誠至会の若手が躍動しました。
連戦連勝街道まっしぐら、爆裂現役高校生 越野廉成は、
前半唯一のヒジありルールで判定3-0の勝利。連勝街道は、まだまだ続きます。
浪速のポテンシャル無限大 西川佳汰も、第1試合で判定3-0。
大会の流れをつくる大事な試合で、しっかり勝って勢いをつけてくれました。
誠至会の理性 大坪晴太郎は、オープニングファイトで判定3-0の完勝。
一番最初にリングに上がる難しい役目を、見事に果たしました。
超星現役高校生リト 藤内理人は、引き分け。
勝ちきれなかった悔しさは、きっと本人がいちばん感じているはずです。
でも、負けなかったことも大事な結果です。この悔しさを、次の試合で爆発させてほしい。
ジムの力は、チームの力
タイトル戦2つを制し、出場6人が負けなし。
一つのジムがこれだけの結果を出すのは、簡単なことではありません。
リングに上がるのは選手一人ですが、
その後ろには、毎日一緒に練習してきた仲間と、選手を育ててきた指導者がいます。
この結果は、誠至会というチーム全体でつかんだものだと思います。
私自身、誠至会で育った人間として、本当に誇らしい一日でした。
そして、同じ競技を高槻で教えている者として、身が引き締まる思いです。
試合の詳しい結果は
NJKF公式の試合結果、
試合内容は
週刊ファイトの大会レポート
で読むことができます。
格闘技を観て、心が動いた方へ。
TURN UP KICKBOXING & FITNESSは、JR高槻駅・阪急高槻市駅から徒歩約5分。
見学はいつでも無料、体験レッスンは1回1,000円(お1人様1回限り・45分間、グローブ無料貸出)です。
新チャンピオンの誕生に、改めて。おめでとう!押忍!
追伸:ここだけの話ですが、陸斗の試合の前には、誠至会の旧友と「麺や 鳥の鶏次」本店(堺市・なかもず)で、濃厚な鶏白湯ラーメンをいただいていました。
決戦の日の一杯は、格別でした。……ラーメン道も、まだまだ続きます。
