この記事の要点
TURN UP KICKBOXING会長が語る、ムエタイとの出会い、タイへの渡航、タイという国と格闘技への深い愛。格闘技一筋の会長が本音で綴るムエタイ人生。
TURN UP KICKBOXING & FITNESS会長です。今日は少し長くなるかもしれませんが、自分とムエタイの話、そしてタイという国との深いかかわりについて、正直に書いてみたいと思います。
ムエタイとの出会い
ムエタイに初めて触れたのは、10代のころです。格闘技自体には小さいころから興味があったのですが、ムエタイの映像を初めて見たとき、その美しさと激しさの両方に一気に引き込まれました。単純な殴り合いではなく、体全体を使った芸術のような動き、そして試合の前に行われる「ワイクー」と呼ばれる儀式の厳かさ——「これだ」と思いました。
そこから練習を始め、試合に出るようになり、どんどんのめり込んでいきました。勝っても負けても、ムエタイへの情熱が冷めることは一度もなかった。負けた翌日にはもうジムに行って練習していました。それくらい、この格闘技が好きでした。
初めてタイに渡ったとき
競技者として本格的に力をつけたいと思い、初めてタイに渡ったのは20代のころです。バンコクから少し離れたトレーニングキャンプに飛び込みました。言葉もろくにわからない、環境も日本とは全然違う——それでも「本場で学びたい」という気持ち一本でした。
タイのジムは日本のジムとはまったく文化が違います。朝練・夕練の2部制で、1日に何時間も練習します。縄跳び・シャドー・ミット・サンドバッグ・スパーリング——これを毎日繰り返す。体はボロボロになりましたが、それ以上に得るものが大きかった。技術だけでなく、格闘技に向き合う姿勢、精神的な強さのようなものを、タイのトレーナーたちから学びました。
タイという国への愛
ムエタイを通じてタイという国を知るにつれ、格闘技以外の部分でもタイが大好きになっていきました。人々のおおらかさ、食の豊かさ、仏教文化が根付いた日常の穏やかさ——日本とは全く違うテンポで流れる時間が、練習の厳しさとは対照的で、なんとも心地よかったです。
タイ料理も大好きになりました。練習後にキャンプ近くの屋台で食べるパッタイやガパオライスは、今でも思い出すと口の中に味がよみがえるほど印象深い。現地のトレーナーや選手たちとも、言葉の壁を超えて仲良くなれました。格闘技という共通言語があれば、言葉はいらないんだなと実感した経験です。
ムエタイが僕に教えてくれたこと
競技者として長くムエタイに向き合ってきて、気づいたことがあります。ムエタイはただの「格闘技」ではなく、生き方そのものだということです。相手を尊重すること、自分を律すること、負けを受け入れて次に進むこと——リングの中で起きることは、全部人生に通じています。
勝ったときの喜びより、負けたときの悔しさ、そしてそこから這い上がる経験のほうが、自分を大きくしてくれました。タイのトレーナーがよく言っていた「Mai pen rai(マイペンライ)」——「大丈夫、気にするな」という言葉が、今でも自分の支えになっています。
TURN UPに込めた想い
高槻にTURN UP KICKBOXING & FITNESSを開いたのは、自分がムエタイから受け取ったものを、今度は自分が誰かに渡したいという思いからです。タイで学んだ本場の技術と精神を、高槻の街に根付かせたい。「強くなりたい」でも「痩せたい」でも「何かを変えたい」でも、ムエタイはその入り口になれる格闘技だと信じています。
ムエタイとタイへの愛は、これからもずっと変わりません。そしてその愛を、TURN UPを通じて高槻のみなさんに少しずつ伝えていきたいと思っています。長い文章を読んでいただきありがとうございました。ジムで会いましょう。